動画エンコードソフト「Handbrake」の使い方(画質と音質の設定)

「映画のDVDをエンコードするのに『Handbrake』を使う準備はできたけれど、設定が良く分からない」という方へ。同じ映画を100回以上再生して聴き比べた結果、おすすめの画質・音質の設定を提案します。

結論から言ってしまうと、画質は最低の「VeryFast」音質は「Quality:1」でエンコードしても十分な品質になります。

この記事はPCで再生するのを目的にしていますが、スマホ等で再生する場合も参考になるかと!

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1.まず、目的のサイズを決める

こんにちは。そうちゃ@zky_creatorです。

動画を保管するストレージ容量や動画の数に応じて、エンコード後の目標サイズ決めます。

ただ、実際にはエンコードしてみないと分からないこともあるので、ザックリとしたサイズで構いません。

例えば「2hちょっとの映画なら1Gは必要ないかな」という感じです。

では、エンコードしたいDVDを取り込んで、設定をしていきます。(画面左下四分の一の「Output Setting」コーナー)

2.画質の設定(“Video”タブ)

(1)まずはプリセットの画質で

まずは右端に縦に並んでいる「Presets」の設定を使うのが簡単。自分の場合は低画質の「VeryFast」か「Fast」で満足しています。

まず「VeryFast(一番低画質だが出来上がりサイズが一番小さい)」と「Fast(画質は少し上がるがサイズも大きくなる)」の二通りでエンコードします。

出来上がった2つの動画を比べて画質に違いがあるか見てみます。

違いを感じないなら「VeryFast」の方を選ぶ。違いを感じる場合は 「Fast」のサイズを見て容認できるなら「Fast」を選ぶ(Fastはかなりサイズが大きくなります)。

違いを感じるがサイズが容認出来ない場合は、画質をカスタマイズしてエンコードし直します。さっき出来た2つの動画は、あとで比較に使うので削除せずにおきましょう。

(2)画質のカスタマイズ

「Video」タブの右半分の「Quality」の上半分「Constant Quality」のレベル(RF)に注目します

プリセットで「Very Fast」「Fast」を選択するとRFの値が変化するので数値を確認し、その中間の値にセットします。

例えば「Very Fast」でRFが24、「Fast」でRFが22、の場合はRFを23にセットして、エンコードをします。(このとき、後述の「Audio」「Subtitles」の設定を確認して下さい。プリセットを選んだ時点でそれらの設定がリセットされています)

エンコード終了後、今出来た動画ファイルのサイズが容認できるなら、残りの動画を削除して終了です。

容認できない(まだ大きすぎる)場合は「VeryFast」の動画を選ぶしかありませんので、それ以外の動画を削除して終了です。

3.音質の設定(“Audio”タブ)

(1)エンコード方式(Codec)を選ぶ

「AAC」を使用します。

「◯◯◯Passthru」はDVDの音声をエンコードせずにそのまま動画に入れるので、あとでサイズの比較に使えます。当方の環境では「AACPassthru」は無音になってしまったので「AutoPassthru」を使用しました。

(2)品質保持の方式を選ぶ

「Bitrate(1秒あたりのデータ量が終始同じ)」と「Quality(1秒あたりのデータ量を変えて一定の品質を保持)」の2方式があります。

私は昔の習慣で(サイズを抑える為に)、ずっと「Bitrate」の「96kbps」を使っていました。

しかし最近、特にアメコミ映画を中心とするアクション映画で音割れ(キュルキュルキュルという音が入る)が酷いと感じるようになり、今回いろんな設定を試してみました。(この記事を書くきっかけ)

(3)Bitrate式とQuality式の比較

さるアメコミ映画の音割れが酷いアクションシーンで聴き比べてみました。

「Bitrate」の方は、音割れを感じなくなるには最低でも「160kbps」できれば「192kbps」の設定が必要な印象です。

一方「Quality」の方は「1」でも十分で、「2」なら万全という印象です。

そこで他の設定を同じにして音質を「Bitrate:160kbps」と「Quality:1」でエンコードした2つの動画ファイルのサイズを比べてみました。

後者の方式の方は必要な箇所だけデータを使うのてサイズとしては小さくなるんではないかと思いましたが…

実際の結果は、前者が1.08G、後者が1.10Gと以外にもBitrate方式の方がサイズが小さくなりました。

サイズに違いが殆ど無いので、どちらの形式の方が良いか少しググってみましたがよく分かりませんでしたので、とりあえず2つとも残しておきます。

(追記)

不思議な事に「quality3」の方が「quality2」よりもサイズが小さくなります。2つの映画でそうだったので間違いない…

サイズで言うと、
「quality1」<「quality3」<<「quality2」
となりました。

4.その他の設定

(1)字幕(“subtitle”タブ)

入れたい字幕を選んで、「Forced Only」はチェックを外し、「Burn In(字幕を映像として動画に焼き付ける)」はチェックを入れます。

(2)章(“Chapter”タブ)

「Create chapter markers」にチェックを入れると、動画閲覧時にチャプターに飛べます。

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